中国と「一帯一路」共同建設国の貿易、発展の勢い保つ 税関総署

中国と「一帯一路」共同建設国の貿易、発展の勢い保つ 税関総署

ドイツ・デュースブルクに向けて深圳市を出発する「中欧班列」。(資料写真、深圳=新華社配信)

 【新華社北京4月16日】中国税関総署の王令浚(おう・れいしゅん)副署長はこのほど、国務院新聞(報道)弁公室の記者会見で、中国と「一帯一路」共同建設国の貿易は第1四半期(1~3月)も良好な発展の勢いを保ち、輸入において中国市場は引き続き各国に発展のチャンスを与えていると紹介した。

 王氏によると、1~3月の中国への輸入額が3.6%増の2兆1400億元(1元=約21円)に上り、中東の原油、中央アジアの天然ガス、南米の金属鉱砂などの商品(コモディティー)が中国へ輸出された。

 共同建設国からの農産物輸入額は1498億7千万元で、パキスタンのゴマ、スリランカの紅茶、ペルーのクランベリーなどは2桁以上の伸びとなった。多くの国の良質な農産物が共同発展と繁栄の道である「一帯一路」を通り、中国の家庭に入っている。

 中国からの輸出は、輸出額が7.0%増の2兆6800億元に上り、「中国製造」は引き続き各国の安定供給を支えた。中国は共同建設国との産業協力を強化し、電子情報、機器・計器、先端設備などのハイテク中間財の輸出はいずれも2桁増となり、共同建設国の産業発展と技術の進歩を支援している。「中国製造」は共同建設国の多様な需要に対応しており、自動車の輸出が30.9%、家電製品が19.4%、衣類とその付属品が6.0%それぞれ増加し、日用消費財や耐久消費財などは消費者に人気を博した。

 中国は引き続きインフラ分野における協力を深め、共同建設国の長期的な発展力を高めている。対外請負工事による輸出額は200億4千万元で、うち東南アジア諸国連合(ASEAN)が31.4%増、中東が2.7倍、中央アジアが3.6%増だった。太陽光発電用品の輸出額は300億元超、太陽光、風力などの再生可能エネルギー発電ユニットは12万基超となり、共同建設国のエネルギー転換とグリーン(環境配慮型)・低炭素発展を支えている。

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