ようこそ宮古へ セブンシーズ・エクスプローラーが初寄港

歓迎の中、宮古市に初寄港した外国客船「セブンシーズ・エクスプローラー」

 外国客船「セブンシーズ・エクスプローラー」(5万5254トン、乗客定員809人、マーシャル諸島船籍)は15日、宮古市に初寄港した。2024年は外国客船が過去最多の延べ8隻立ち寄る予定で、関係者は地域の活性化につなげようと、もてなしや港の利用促進に力を入れる。

 午前7時過ぎ、宮古港藤原埠頭(ふとう)に白く優美な船が入港すると、関係者が大漁旗や横断幕で歓迎。市内で琴を教えている大沢信子さん(66)による演奏も花を添えた。船を下りた乗客は、浄土ケ浜や龍泉洞、宮古駅に向かうバスに次々と乗り込み、各地を観光した。

 ポルトガルから来日したロジャー・サムソンさん(78)=英国出身=は「日本の全てが素晴らしい。駅周辺で美しい花見を楽しみたい。東日本大震災の津波遺構にも足を運ぶつもりだ」と笑顔を見せた。一行は同日午後6時ごろに函館へ向け出航。太平洋を横断し、5月1日にバンクーバーを目指す。

© 株式会社岩手日報社