【奈良・葛城】石光寺の「春牡丹」2,000株が4月中旬から見ごろに

「宜秋門」

牡丹・芍薬・寒牡丹の名所として知られている「石光寺(染寺)」(奈良県葛城市染野)。華やかに咲き誇る春牡丹が2024年4月15日(月)から23日(火)頃に見ごろを迎えます。

「石光寺」の春牡丹が見ごろに

※2023年4月19日撮影

別名「染寺」の由来となった「中将姫伝説」や“日本最古の石仏”といわれる「白鳳弥勒石仏」がある「石光寺」は、二上山のふもとにあります。牡丹や芍薬の名所としても知られており、春になると360種・2,000株の牡丹が庭一面に咲き誇り、美しい姿で私たちの目を楽しませてくれます。今年は例年より早めの2024年4月15日(月)から23日(火)が見ごろに。

石光寺の春牡丹について

「宜秋門」

「石光寺」の牡丹は、大正から昭和初期にかけて宝塚山本・大阪池田で生まれた、「関西牡丹」という歴史ある銘花。戦禍を逃れ、今も伝わる花々の代表的な品種には、昭和天皇の即位を記念して「京都御所」の「宜秋門」「殷富門」「朱雀門」「豊楽門」「談天門」「藻壁門」など15種類の門名が名付けられています。

また、「大極殿」「主基殿」「朱玉殿」など「京都御所」の殿名が名付けられた品種も。その他、「神風」「九重錦」「麒麟司」「君の恵」などの銘花が、歴代住職自ら接ぎ木をして現在まで残されています。海外でも評価の高い日本種牡丹が作り出す風景を楽しめるこの時期をお見逃しなく。

牡丹が見事な御朱印

この時期にぴったりの阿弥陀如来と牡丹の見開き御朱印には、牡丹と共に「天下が和らぎ乱れず、日月は清く明らかに輝き、風雨は必要な時に起こり、天災病疫は起こらない。」という意味の言葉が添えられています。

期間限定「白鳳弥勒石仏」開帳

平成3年の発掘で見つかった“日本最古の石仏”と呼ばれる「白鳳弥勒石仏」が、4月14日(日)から5月14日(火)まで開帳に。春牡丹と共に歴史ある石仏の観賞もできる貴重な機会となっています。

大きな葉と大輪の花が見事な春牡丹が一面に咲き誇る古刹を、訪れてみませんか?

※【画像・参考】「石光寺」

© 株式会社大新社