試合中にピッチ上で倒れたものの…… ローマDFエンディカの体調は回復へ、胸部への強い打撃が原因か

写真:胸部の痛みを訴えたローマのエンディカ

現地時間4月14日に行われたセリエA第32節のウディネーゼvsローマで、ローマに所属するコートジボワール代表DFエヴァン・エンディカが突然ピッチ上に倒れた。

ウディネーゼ戦に先発出場したエンディカだったが、71分に複数回胸部を気にする様子を見せたあと、ピッチに倒れ込んだ。少しの間プレーが続いたものの、エンディカのもとに駆け寄ったルカ・パイレット主審が異変に気付き、試合を中断。メディカルが慌ただしくエンディカに走り寄ると、選手や観客も事の重大さに気付き、スタジアム内は騒然とした空気に包まれた。

エンディカは担架でピッチをあとにしたが、幸い意識を失うことはなく、自動体外式除細動器(AED)が使用されることもなかった。スタジアム内で行われた心電図検査では留意すべき所見が確認され、エンディカはそのまま病院へと救急搬送。イタリアメディア『スカイスポーツ』によると、先天性の循環器異常ではなく、試合中に胸部に強い打撃を受けたことが原因として考えられる模様だ。

試合翌日、ローマの日本語版クラブ公式Xは、エンディカの容体について次のような投稿を行った。

「選手たちは病院にいるエヴァンを見舞いに行きました」

「エヴァンの体調は回復し、元気である。今後も経過観察のため入院する」

「フォルツァ・エヴァン(力こぶの絵文字)」

この投稿には、エンディカが病院のベッドで拳を作りポーズを決めている写真も掲載されている。エンディカの周辺には医療機器が写り込んでおり、いまだ楽観視できない状況であることがうかがえるが、それでも重篤な状態に陥らなかったのは朗報と言える。

なお、試合は両チームとパイレット主審との協議により、途中で中断に。後日に試合の残りが開催される予定だ。

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