中国民間企業の1~3月貿易、好調維持 税関総署

中国民間企業の1~3月貿易、好調維持 税関総署

海南省にある洋浦国際コンテナ埠頭(ふとう)で貨物の積み降ろしをするコンテナ船。(3月13日、小型無人機から、ボアオ=新華社記者/郭程)

 【新華社北京4月16日】中国税関総署の呂大良(りょ・だいりょう)統計分析司長兼報道官はこのほど、国務院新聞(報道)弁公室の記者会見で、民間企業の貿易が今年第1四半期(1~3月)も好調を維持したと語った。

 呂氏によると、貿易に対する民間企業の貢献がより大きくなった。経営主体(企業や事業者)数を見ると、輸出入記録のあった貿易企業の10社に9社は民間企業だった。伸び率を見ると、民間企業の輸出は全体を4.8%、輸入は7.8%それぞれ上回った。貿易額全体に占める割合は54.3%に上昇し、民間企業は貿易の安定に対し、引き続き主体的な存在となった。

 イノベーション力がますます向上した。民間企業はイノベーション・創造の担い手として、中国最大のハイテク製品の貿易主体となり、1~3月のハイテク製品貿易額は前年同期比16.2%増で、伸び率は同製品全体を12.2%上回った。うち船舶・海洋エンジニアリング設備と軌道交通設備の輸出はそれぞれ90.5%と24.9%増え、先端工作機械の輸入は14.8%増加した。

 貿易パートナーがいっそう多様化した。民間企業は市場開拓を積極的に進め、世界各地で事業を展開し、最南のチリ、最北のノルウェー、近隣の東南アジア諸国と緊密な貿易関係を築いている。1~3月の既存市場や新興市場との貿易はいずれも好調で、うち欧州連合(EU)は1.8%、米国は9.0%、日本は6.7%、東南アジア諸国連合(ASEAN)は10.9%、中南米は20.2%、アフリカは12.8%それぞれ増加した。

© 新華社