インド、23/24年度の財輸出は4370億ドル 4年ぶり減少

Nikunj Ohri

[ニューデリー 15日 ロイター] - インド政府が15日に発表した輸出入データによると、3月で終了した2023/24年度の財(モノ)の輸出が4370億ドルと、前年度の4510億ドルから減少し、新型コロナウイルス禍で貿易が影響を受けた20/21年度以来の減少となった。

地政学的緊張、国内インフレ抑制に向けたコメなどの食品輸出規制などが押し下げた。

23/24年度のコメ輸出は6.5%減の100億ドル。他の穀物は57%減の5億1800万ドル。既製衣料品の輸出は10%減少して145億ドル。石油製品は13.7%減の841億ドルとなった。

輸入も、肥料、綿実油、植物油の出荷減少で前年度比約5%減少して6770億ドルとなった。

23/24年度のモノの貿易赤字は2400億ドルと、前年度の2650億ドルから縮小した。3月単月の赤字は156億ドルで、エコノミスト予想の185億5000万ドルを大きく下回った。前年同月比で輸入が半分以下となった金を中心に輸入が少なく、11カ月ぶり低水準となった。

サービス輸出は285億4000万ドル、前年同月は304億4000万ドルだった。輸入は158億4000万ドルで、前年同月は169億6000万ドルだった。

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