平野紫耀(27)、神宮寺勇太(26)、岸優太(28)のNumber_iが本格的な“海外進出”を果たしてから1日が経過した。4月16日の朝の情報番組でもその模様が取り上げられるなど、まだまだ余韻は続いている。
Number_iは日本時間の15日朝10時頃、アメリカ・カリフォルニア州インディオで開催されている世界最大級の野外音楽フェスティバル『Coachella Valley Music and Arts Festival(以下『コーチェラ』)』のステージに出演。“世界デビュー”を飾った。
『コーチェラ』でNumber_iが出演したのは、アジアの優れた才能を世界へ向けて発信する音楽レーベル「88rising」主催の『88rising Futures』のステージ。
同ステージではYOASOBI、新しい学校のリーダーズ、ラッパーのAwich(37)、サプライズゲストでお笑いタレントのゆりやんレトリィバァ(33)が登場し、トリがNumber_i。
彼らの楽曲『FUJI』と『GOAT』を披露後には、韓国のボーイズグループGOT7の香港出身メンバーでXのフォロワー数796.1万(16日朝11時現在)のアジアのスターであるジャクソン・ワン(30)がサプライズ出演。Number_iと4人で『GOAT』のリミックスバージョンを披露した。
「『コーチェラ』出演の影響でしょう、『GOAT』がアメリカのiTunes総合チャートでトップ10入りして、Hip-Hopチャートでは3位に入ったというのも大きな話題になっていますね。
当然、多くのファンが喜んでいますし、あのステージに立てるだけでも凄いことだとは思われますが、ファンの間では“まだまだこれから”という冷静な意見も出てきていますね。“世界進出”は素晴らしいこと、だけど課題もあったよね、という声がX(ツイッター)にも寄せられています」(女性誌編集者)
『コーチェラ』でNumber_iは『FUJI』の衣装、黒を基調にした服を着ていたが、ステージの色が黒だったこと、照明の弱さなどと相性が非常に悪く、
《音が小さかったのと、背景と服の色が黒で被ってキレキレの踊りが見えにくかったのが残念》
《サテン衣装はなんであのチョイスだったかな〜バックが黒で踊りが映えないし衣装は白が良かったんじゃない?》
といった意見がXにも寄せられている。
■ファンからも緊張を指摘する声が
Number_iの3人は歌唱力もさることながら、超キレキレのダンスパフォーマンスで観客を魅力していくグループ。それがわかりずらい服装になってしまったのは、確かに残念かもしれない。
「途中から持ち直してはいましたが、最初の、英語で曲紹介をする場面など、メンバーの声や動きから緊張が伝わってきた、という声もあります。世界デビューでいきなり世界最大級の音楽フェスに出ることになったのですから、緊張するのは当たり前だとは思われますが」(前出の女性誌編集者)
Xには、
《声に緊張が出てたかな…でもかっこよかったよ。初めての海外のステージなんだから緊張しないわけないもんね》
《海外からしたらまだまだ無名のアーティストにも関わらず気さくに話しかけてくれて一緒のステージに出てくれてGOATも歌って踊ってくれて…JacksonWangさん素敵な人 3人の緊張やプレッシャーも彼のお陰で緩和されたに違いない》
といった声が寄せられている。
「ファンの指摘にもあるように、“世界デビュー”でのパフォーマンスをNumber_i単独で終わらせるのではなく、Xのフォロワー数約800万を誇るジャクソンさんに引っ張ってもらっている感もありましたよね。実際、ジャクソンさんの登場時の方が客席の歓声も大きかった感があります。パフォーマンスのラストも、ジャクソンさんが流暢な英語で締めていました。この辺りはやはり、Number_iの海外での知名度の低さも影響しているのではないでしょうか。
比べるのは酷ですが、同じアジアのグループで言えば、別のステージに出ていたLE SSERAFIMは圧倒的なパフォーマンスでしたね」(前同)
■LE SSERAFIMのステージは圧巻
LE SSERAFIM(ルセラフィム、以下ルセラ)は5人組のK-POPグループだが、メンバーに日本人の中村一葉(20)、宮脇咲良(26)も所属しているグループ。個人のインスタフォロワー数は最も少ないホン・ウンチェ(17)でさえ600.7万で、トップの宮脇が1108万。平野のフォロワー数422.3万が少なく思えてしまうほどの、圧倒的な知名度、ファン数を誇っている。
「『コーチェラ』でもルセラの扱いは圧倒的で、4月14日の15時前(日本時間)に行なわれた彼女たちのライブ会場はサブステージの中で最大規模のエリアだったし、内容も40分間の単独ステージ。衣装はルイ・ヴィトンのコーデで決め、全く緊張を感じさせない凄いパフォーマンスぶりでした。彼女たちはやはり、海外公演慣れしていますよね」(前出の女性誌編集者)
“世界デビュー”のNumber_iとすでに世界で活躍するルセラを比較するのはフェアではないだろうが、現状、衣装のチョイスなどマネジメントサイドのところを含めて、大きな差があるのは事実だろう。芸能プロ関係者は言う。
「Number_iの3人は世界進出のスタートを切ったばかり。それでアメリカのヒットチャートに入ったのは凄いことだし、ルセラらアジアのスターグループとの現状の“差”は、彼らの伸びしろと言えるでしょう。
今回のジャクソンさんとコラボしたステージで彼らを知ったという海外の人は多くいるでしょうし、3人のパフォーマンスやマネジメントの運営面も、海外のステージをこなしていけばレベルアップしていくのは間違いない。海外での時間が長くなれば、英語力も向上していくでしょう。
そして現状、大きな差がついているSNSのフォロワー数も、今後3人が、若い世代の国民が多い東南アジアへの本格進出を果たせば、一気に解消できるもの。KーPOPグループも、インドネシアやフィリピンなどで人気を獲得し、SNSのフォロワー数を激増させるといいますからね。ルセラもインドネシアのジャカルタの公演などで人気を得ていきましたね」(前同)
Number_iの運営サイドも、まだまだ世界のスタートラインに立ったばかりだというスタンスで、「成功」といった言葉は使っていない。
「冷静な意見を言うファンも、まだ世界への1歩目に過ぎないと分かっているからこその激励ですよね。褒めるばかりではなく、3人により世界で活躍して欲しいという思いが詰まった、前向きな意見。
運営サイド含めて、多くの課題が見つかったのでしょうが、やはり今回の『コーチェラ』出演の意義は大きそうです。KーPOPグループのように、まずはアジアで足固めをしていくなかでは、同イベントに出たことは、大きな名刺になりそうです」(前同)
反省点はあるのだろうが、所信表明通り「ぶちかます」ことに成功したNumber_i。いざ世界へ――3人の伸びしろは果てしない。