糸魚川市大洞地区の岩上神社が糸魚川ジオパークの新たな文化サイトに登録され、地区内に解説板が設置された。14日、地元住民や関係者が集まって現地で除幕式が行われた。
フォッサマグナの海で起こった火成活動と信仰や文化を学ぶことができる貴重な場所として昨年10月に登録。同神社は貫入岩からできている高台に立ち、麓には同じ岩石から成る巨岩「大岩」がある。大岩の上に祭られる祠(ほこら)が神社のルーツとされる。
解説板は同神社や大岩、砂岩泥岩互層が一望できる地蔵堂付近に設置。同地区の大地の成り立ちや信仰の歴史などを紹介している。
式には前区長の横山武さん、現区長の遠田真さん、同神社総代の遠田成一さん、糸魚川ジオパーク大使で津軽三味線奏者の高橋竹山さん、大岩の絵を描き同神社に奉納した日本画家の川崎日香浬さん、糸魚川ジオパーク協議会会長の米田徹市長が出席。米田市長は「地区の皆さんの熱意が実ったもの。住んでいる人たちが自然資源の価値を認めて守っていくことが大事」と話し、今後の保護と観光見学などの活用に期待を寄せた。