首都高速会社/高速都心環状線日本橋区間常盤橋地区トンネル/大成・川田JVに

首都高速道路会社は、「(改負)高速都心環状線(日本橋区間)常盤橋地区トンネル工事」の施工者を大成建設・川田工業JVに決めた。契約金額(税込み、以下同)は1146億6400万円だった。東京都千代田区~中央区の常盤橋地区で延長約340メートルの開削トンネルや一石橋の架け替えなどの実施設計、施工を任せる。15日に契約した。
難易度の高い工事を円滑に進める目的で、新たな総合評価方式である「技術選抜設計承認方式」を導入した。入札参加者に技術資料や工事内訳書などの提出を求め、1次の技術審査・評価を実施。技術評価点が高い参加者を段階選抜者として選び、実施設計を契約した。
入札には大成建設JVと鹿島・鉄建建設・東急建設JVの2者が参加し、段階選抜者として選定した。2023年11月に契約変更を行った。変更後の契約金額は大成建設JVが3億2285万円、鹿島JVが3億6795万円だった。設計成果を踏まえて工事の入札を実施した結果、施工者を大成建設JVに決めた。技術評価点が120点、評価値が122・921。鹿島JVは予定価格を超過していた。予定価格は1171億0736万6200円。
工事場所は千代田区大手町2丁目~中央区八重洲1丁目。工事の施工延長は約340メートル。▽トンネル躯体工(回転立坑を含む)約340メートル▽トンネル仮設工▽地盤改良工▽河床防護工約3500メートル▽既設構造物撤去工▽一石橋の架け替え工約500トン▽仮受け橋脚工3基▽既設都心環状線橋脚撤去工4基と基礎撤去工3基▽実施設計一式。工期は39年3月31日まで。
日本橋区間地下化事業はトンネル構造約1・1キロ、高架構造約0・4キロ、擁壁構造約0・3キロで構成する。地下化工事や周辺エリアの再開発事業などを含む概算事業費は約3200億円と試算している。

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