セブン店員、女性客の買い物をストップさせる…店内で異変、なぜ購入したいのか質問 直感で詐欺阻止、なんと4回目の成功 レジまで来た女性客、寸前で救われる

特殊詐欺被害を未然防止したとして、佐藤庸一署長(左から)感謝状を贈呈された「セブン-イレブン朝霞三原5丁目店」のパート従業員林友依さんと経営者の大浦康弘さん=朝霞署

 埼玉県警朝霞署は9日、特殊詐欺被害を未然に防止したとして、朝霞市のコンビニエンスストア「セブン-イレブン朝霞三原5丁目店」経営者の大浦康弘さん(65)とパート従業員の林友依さん(45)に感謝状を贈呈した。

 同署などによると、2月26日午前10時半ごろ、来店した朝霞市の無職女性(66)がレジカウンターで「アップルカード(電子マネー)を3万円分購入したい」と申し出た。林さんが使途を尋ねると女性は「パソコンの修理に使用する」と話したため、不審に思った林さんから連絡を受けた大浦さんが110番。駆け付けた同署員が事情を聴き、詐欺と判明した。

 大浦さんは「店舗が振り込め詐欺防止で感謝状をもらうのは4回目。詐欺防止策の指示を出しているわけではないが、従業員の間では自然にそうした空気になっている」、林さんは「困っている人が被害に遭わずによかった」と話した。

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