麻生区在住高校生4人 チアで全米優勝 県表敬も 仲の良さ強みに奮闘 川崎市多摩区・川崎市麻生区

大会のメダルをかけポーズをとる(左から)小川さん、山田さん、井上さん、大久さん

麻生区在住の生徒が在籍する向上高校(伊勢原市)チアダンス部がこのほど、アメリカ・フロリダ州で行われた世界大会で、チアリーダーの「応援する力」を競うGameDay部門に日本代表として出場し、同部門で1位、さらに全部門を通じて総合優勝に輝いた。3月29日には県庁に表敬訪問も行い、黒岩祐治県知事に結果を報告した。

麻生区からは山田心菜さん(3年)、井上理々愛さん(3年)、大久美和子さん(3年)、小川琴音さん(2年)の4人のメンバーが出場。優勝の喜びを語った。

井上さんは「アイコンタクトがとれるくらい観客との距離が近かった。応援する気持ちと共に、皆で楽しもうとする雰囲気をつくれたと思う」と振り返る。「本番前、会場と同じ広さの練習場が使えず、音が聞こえづらかったり、フォーメーション移動もうまくいかなかった」と大久さん。心配な点はあったものの、本番では納得いく演技ができたという。

同部の強みは「アームモーション」。チアダンスの中で欠かせないぴたりとそろった腕の動きは「学年を超えた仲の良さがあるからこそ」と4人は異口同音に言う。仮引退を迎えた3年生に代わり、部を引っ張っていく小川さんは「これから同じレベルを保つためにも練習量を増やしたり、できる努力をしたりして技術を強化していきたい」と意気込みを語った。副部長を務めていた山田さんは「力を底上げするために、これからも妥協せず厳しいことでもチームのためになることを言っていきたい。このチームが大好きなので」と笑顔を見せた。

麻生区育ちで、同じ中学校に通ったり、部活動の試合で顔を合わせていたりと、以前からそれぞれつながりがあったという4人。山田さんは「帰る方向が同じこともあり、話す時間は多かった。チアは1人じゃできない。高校でこのメンバーに出会えてよかった」と感謝を語った。

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