須藤元気氏が東京15区補選の第一声 涙声で支持訴え「行き詰った政治に終止符を打ちたい」

須藤元気氏

衆院東京15区の補欠選挙に〝完全無所属〟で立候補した元格闘家で前参院議員の須藤元気氏が16日、東京・江東区東陽で出陣式を行った。

「元気ですかー! 元気があれば何でもできる。たまに会うと喜ばれる男・須藤元気でございます」

須藤氏は大勢のスタップたちに見守られながら発した第一声は、元プロレスラーで参院議員としても大活躍したアントニオ猪木氏が残した名言「元気ですかー!」だった。

これに詰めかけた須藤氏を応援する地元商店街の人たちから「元気ーー!」と大きな声援と拍手が起こった。

〝政治とカネ〟の問題で自民党を離党した柿沢未途氏の議員辞職に伴う同補選。地元・江東区をよくするために立ち上がった須藤氏は「厳しい戦いだというのはわかっています。この自転車1本で江東区民の人と面と向かって話をして、握手をして江東区と国を変えたいという気持ちを伝えています。そして向こう(有権者)からも伝わってきています。僕は正直、悔しいです」と話すと涙声でこう有権者に訴えた。

「与党もダメだし野党もダメ。完全無所属で勝負して勝利し、この行き詰った政治に終止符を打ちたいんです。ぼくが勝利することによって、この政党政治、新たな形を作りたいんです。議会制民主主義がいつのまにか利権政治民主主義になっちゃっているじゃないですか。おかしいんですよ。与党も野党もしがらみでがんじがらめじゃないですか。もう終わりにしましょうよ」

格闘家時代〝変幻自在のトリックスター〟として活躍した須藤氏。出陣式の締めはスタッフたちと「ご唱和お願いします。みんなで元気! いつでも元気! 須藤元気! ありがとうございます。よろしくお願いします」とあいさつし自転車で選挙戦をスタートした。

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