乙武洋匡氏の街頭演説に小池都知事参戦でヤジ集中 車のクラクションも響き渡る

絶叫する乙武氏と小池都知事

衆院東京15区補選(16日告示、28日投開票)に立候補した作家の乙武洋匡氏(48)が16日、東京・JR亀戸駅前で告示後初の街頭演説を行った。しかし他の候補者から拡声器を使ったヤジが飛び交うなど駅前は一時カオス状態となった。

乙武氏を巡っては東京都の小池百合子都知事(71)が支持するファーストの会、国民民主党が推薦。この日は小池都知事と玉木雄一郎代表(54)が応援に駆け付けるなど注目度も高く、多くの聴取が集まった。

演説前から乙武氏の過去の女性スキャンダルや小池都知事のカイロ大卒業経歴詐称疑惑について他の候補者からヤジが飛び不穏な空気となった。初めにマイクを握った玉木氏はヤジに邪魔されながらも「乙武さんは日本で一番批判を受けてきた障害者だと思います。だからこそ色んな思いを全部胸に刻んで、日本の政治を変えて行けると信じています」とエールを送った。

続いて乙武氏は「偏ったこと、エキセントリックな主張をすることで注目を集めるような政治団体も出てきています」と牽制しつつ「私はどうやったらこの国が安定して真っすぐに前を向いて行けるのか。建設的な議論ができるのか。そういったことを基に政策を前に進めていきたい」と訴えた。

トリで小池都知事がマイクを握ると、ヤジに加えて車のクラクション音が響き渡るなどさらにカオス化。しかし小池都知事は動じることなく「本人は五体不満足でございますけれども、有権者、納税者にとって大満足な人材です」と淡々と演説を行った。

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