「ありがとう」が励み サポート隊活動9年目へ 海老名市・座間市・綾瀬市

報告会で情報共有するメンバーら

座間市相模が丘の分譲マンション「カーサ相模台」で、住人らが立ち上げた「カーササポート隊」の活動がこのほど9年目を迎えた。入居世帯の約半数が65歳以上を占める中で、高齢者宅を定期的に訪問する見守り活動を通じて住民間のコミュニケーション醸成に一役買っている。

メンバーはカーサ自治会長で同隊責任者を務める小林喜久枝さん(75)ら9人。2人1組で227世帯のうち、希望のあった11世帯を月1度のペースで訪問して近況を聞いている。訪問で得た情報は、座間市社協や地域包括支援センターの関係者を招いた報告会で共有し、必要に応じて助言を仰いでいる。

3月時点で報告会は104回を数え、小林さんは「支え合いの気持ちで取り組んできた」とし、「互いにあいさつできる顔見知りの関係が築けた。『ありがとう』という言葉が励みになる」と手応えを話す。

一方で入居者の高齢化の進行に触れ、「今後は認知症や独居が増えてくる」と課題も口にした。

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