「解雇すべきだ!」水原一平氏の賭博問題が代理人に飛び火…裏には報酬50億円へのやっかみも

大谷翔平と水原一平氏、ネズ・バレロ氏(写真:AP/アフロ)

水谷一平容疑者が『銀行詐欺容疑』で米連邦検察に訴追された一件は、思わぬ広がりを見せている。米メディアでは水原容疑者のみならず、大谷翔平の代理人を務めるネズ・バレロ氏に対する批判が続いている。

米・スポーツ専門サイトの『ジ・アスレチック』は、現地時間4月11日、「水原だけが大谷を失望させたわけではない。バレロはどこにいたのか? 水原がバレロや他のアドバイザーに口座情報開示を拒否したら、それは “刑法サイン” が出ているということなのではないのか?」と批判。

地元ロサンゼルス・タイムズにいたっては、もっと辛辣だ。

「大谷のビジネスチームがこれ(水原容疑者による口座管理)を許したのか? 歴史上、類を見ないほど弱腰で価値がないアドバイザーである。解雇すべきだ」

と同日、痛烈に批判したのだ。

こうした批判の根拠のひとつとしてあげられるのが、バレロ氏の連邦当局の捜査に対しての発言だった。

「バレロ氏は『私の事務所には日本語を話せる職員は誰もおらず、大谷との会話や連絡はすべて水谷容疑者だけに頼っていた』と明かしたのです。

また、同氏と経理担当、財務アドバイザーが経理業務のため口座情報のアクセスを何度か求めたものの、水原容疑者がその都度『この口座は私的なもので、大谷は情報を誰にも見られたくないと話している』と拒否したそう。

その結果、長い間、不正送金に気づかなかったわけです。日本語が話せるスタッフを雇わなかったこと、水原容疑者にいいようにあしらわれていたことなど、無能ぶりを自らさらす結果になりました」(現地記者)

またバレロ氏の報酬の高さも批判の的だ。

「これまで彼は、メジャーリーグのみならず、サッカーやNFLのスーパースターも顧客に持っていたので、当然、成功報酬は高く、たとえば契約総額の5%を上限設定していました。

大谷はドジャースと総額約1000億円の契約を結んでいるので、バレロ氏の契約報酬は約50億円と考えられます。そんな大金をもらっても『この程度のサポートしかできなかったのか』と呆れられています。

やるべきことをやらずに大金を受け取る。今後、責任を問われる流れは、さらに強くなっていくでしょう。まあ、そこには巨額な報酬への嫉妬もありますが(笑)」(同)

今回の一件で50億円は得たが、未来の顧客を失う結果になったのかもしれない。

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