歌手相川七瀬さんが栃木県文化財オフィサーに 「まずは日本中に発信」と意気込み

福田知事(右)から県文化財オフィサーの委嘱状を受け取った相川さん=16日午前、県庁昭和館

 「夢見る少女じゃいられない」などのヒット曲で知られる歌手の相川七瀬さん(49)が16日、本県の文化財保護や魅力発信を担う「県文化財オフィサー(CAO)」に委嘱され、福田富一知事から委嘱状を受け取った。

 国学院大大学院で民俗学を学ぶ相川さんは、長崎県対馬市、鹿児島県南種子町、岡山県総社市に伝承される「赤米神事」の継承保存活動の支援に取り組む。本県では栃木市の政策フェローも務める。

 同日、県庁昭和館で委嘱式が行われ、福田知事は「相川さんの力を借りて文化財を持つ人が安心できる仕組みをつくっていきたい」と話した。相川さんは「文化財の継承は担い手だけでなく地域や行政がバックアップする仕組みが大切。県民に教育文化面で還元されるシステムがないと永続性がない」と早速助言した。

 CAOとして今後は文化財所有者への助言や県主催セミナーの講師、県内外への情報発信を行う。相川さんは「まずは栃木を日本中に発信し、世界に向けても発信できるよう微力ながら頑張りたい」と意気込みを語った。

福田知事(右から2人目)から委嘱状を受け取り、CAOに就任した相川さん(同3人目)=16日午前、県庁昭和館

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