平田裕一郎&石田隼 生まれ変わったルート・シアターの公演をアピール「客席まで30センチ」

左から平田裕一郎、石田隼、脚本・演出の佐野瑞樹(提供写真)

俳優の平田裕一郎、石田隼、脚本・演出の佐野瑞樹氏が16日、東京・豊島区の小劇場「Route Theater(ルート・シアター)」のこけら落とし公演「GANG・HOUR(ギャング・アワー)」(21日まで)の取材に応じた。

同公演は、あるギャング団メンバーに誘拐の命令が下ったが、別人を誘拐したことから巻き起こる笑いと混乱のワンシチュエーション・コメディー。この日、劇場が「てあとるらぽう」から「ルート・シアター」に生まれ変わった記念すべき初日公演を迎える。

平田は「怒とうの稽古期間を経てようやく見ていただけるのはうれしい。客席まで30センチぐらいしかなく、小劇場ならではの臨場感がある」とアピールすれば、石田も「このこけら落とし公演が成功して、ギャング・アワーが面白いとなれば、今後につながる〝いいルート〟ができる」と劇場名にちなんだコメントで場を沸かせた。

ステージから近いがゆえに、熱演する演者の汗やツバも飛んできそうだが、それも醍醐味の一つ。注目なのは最後のアクションシーンだ。

「ギャングの物語にふさわしいリアルな立ち回りがあるんですよ。最前列の人は声が出るぐらいの迫力があるので見てほしいですね」(平田)

笑いやシュールもありながら、アクションもあるスリリングな展開は、見る者の没入感を誘いそうだ。

演出を務める佐野氏は「お客さんが楽しかったと思えるのが大事ですし、
この劇場が使いやすい、役者が伸び伸び演じているな、という公演にしたい。舞台というと構えるかもしれないが、『時間があるから寄っていこうか』ぐらいのカジュアルな気持ちで楽しんでもらえれば」と話した。

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