神保哲生「政治団体は10万以上。政治資金収支報告書は数百万ページ以上」

いまだ納得のいかない自民党の政治資金問題。4月16日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、ジャーナリストの神保哲生さんが政治資金問題の本質に迫った。

神保「問題の本質は、神戸学院大学の上脇先生という政治資金のプロ中のプロが何か月もかけて、ほんの一部だけ裏金らしきものが存在していることがわかるということは、実際は今の政治資金規正法及び収支報告書の制度では普通の人にはわからないようになっているということなんですね」

大竹「うん」

神保「皆さんは政治資金収支報告書なんて見たことないかもしれませんが、例えば日本に政治団体ってどれくらいあると思います?」

大竹「いやぁ~、いくつあるんだろう。1人の議員で2つとか抱えてるわけですから、 何百って数なんですかね?」

神保「実際にはいくつあるか誰もわからないですけれども恐らく10万くらいあるんです」

大竹「えっ!!!そんなにあるんですか?」

神保「10万くらいの政治団体があって、政治資金収支報告書っていうのは自民党なんて1000ページを超えますし、どんなに少なくても支出と収支などで数ページになるんですね。ということは政治資金収支報告書っていうのは全部で何ページあるのかっていうことなんです」

大竹「大変なことですね」

神保「誰も数えたことないからわからないですけど、恐らく数百万ページくらいになるんです」

大竹「ふぁ~~!」

神保「それ誰も見てないって知ってました?」

大竹「知らない」

神保「だって見れないですもん。しかも政治資金収支報告書っていうのは紙で出すか、もしくはPDFで提出できるんですね。公開されてるのは全部PDF方式なんですよ。PDFっていうのは、そこに出ている数字とか名前っていうのはデータベース化されてないわけですよ。つまり、ある名前をクリックしたら、それに関連したものが出れば、その人がどこに寄付したかわかりますよね。しかし、そういうふうになってない。紙と同じなんですよ。だから上脇先生は数百万ページの書類の海の中を1枚1枚手繰っていって探すしかなかったんです」

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