カブス激震!鈴木誠也負傷者リスト入りに指揮官「一人の人間で置き換えることはできない」

シカゴに激震だ。カブスは15日(日本時間16日)、鈴木誠也外野手(29)を右脇腹の張りのため、10日間の負傷者リスト(IL)に入れたと発表した。

鈴木は2安打をマークした14日(同15日)のマリナーズ戦の最終打席で三ゴロを放って一塁へ駆けた際に「突然、不快感を感じた」という。ひとまず様子を見ながら治療に専念する模様だ。チームは鈴木の代わりに新人外野手のアレクサンダー・カナリオを招集したが、カウンセル監督は「その(鈴木の)レベルでパフォーマンスを発揮している選手を、一人の人間で置き換えることはできない」と沈痛な表情だ。

メジャー3年目の今季は開幕から好調で15試合に出場して打率3割5厘、3本塁打、13打点をマーク。2番打者としてカブス打線をけん引する主軸の離脱について、MLB公式サイトは「鈴木のいない間、シカゴの攻撃力は間違いなく低下するだろう」と伝えた。

地元メディアもショックを隠せない。シカゴ・トリビューンは「(カブスは)今季好調なスタートを切っただけに鈴木の欠場は大きな痛手だ。彼のOPSはマイケル・ブッシュに次いでカブスのスターターの中で2位にランクされ、2番打者としてバランスの取れたアプローチをしている。(この日の)ダイヤモンドバックス戦ではダンスビー・スワンソンを2番打者に指名したが、レギュラー獲得にはコミットしなかった」と鈴木の抜けた穴は予想以上に大きいことを指摘。カウンセル監督も「誠也がいないと我々の打線構築はもう少し流動的になる」と、しばらくは手探り状態を覚悟する。

鈴木は昨季もキャンプ中に左脇腹を痛めて6週間離脱。選出されていたWBC出場を辞退し、シーズン開幕に間に合わなかった。ただ今回は昨年とは反対側で、鈴木は「昨年ほど深刻ではないので、それは明るい材料です」と語っているという。一日も早い復帰が待たれる。

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