J2山形が〝水かけ〟サポの処分発表 ファンは懸念「子供や女性を連れて行くのは怖い」

過激行為は許されることではない(写真はイメージ)

J2山形が16日、13日に行われた仙台戦(ユアスタ)で起きた一部の山形サポーターによる違反行為に対して、無期限入場禁止の処分を発表した。

問題になっている試合では0―2で敗れた試合終了後に、あいさつのため歩み寄ってきた渡辺晋監督や選手たちに対して一部のサポーターが水をかけるなどして騒動となっていた。

山形は「本行為は、極めて悪質なものであり、Jリーグ、クラブで禁止されている行為です。いかなる理由があっても決して許されることではありません。本行為につきまして、該当者の特定及び事実確認を行い、当事者に対してJリーグで定める試合運営基準に照らし合わせた上で以下の処分を決定いたしました」と声明を発表し、違反行為をしたサポーターに無期限入場禁止の厳罰を下した。

昨年8月に起こった浦和サポーターの天皇杯での暴徒化騒動など、近年Jリーグではサポーターによる悪質な行為がたびたび発生している。そのため、こうした愚行はJリーグのファン離れにつながるとの懸念が広がっている。

ファンやサポーターからはネット上で「一部とはいえこういう輩がいる場所に子供や女性を連れて行くのは危険だし怖いし本当に嫌」「百害あって一利なし」「サッカーに興味のない一般の方からは『山形サポ』の括りではなく『Jリーグサポ』の括りで見られてしまいます。自分の感情をコントロール出来ない人はスタジアムに来ないで欲しい」「暴徒と一体化し暴徒を擁護する経営がどうなるかは天皇杯剥奪処分の浦和を見れば分かるとおり。暴徒と袂を分けられないところは興行的にも死ぬ」などと山形だけの問題ではなく、Jリーグ全体の危機につながるとの不安が高まっている。

いつになったら悪質サポーターは根絶できるのだろうか。

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