“めるる”生見愛瑠『くる恋』でNHK朝ドラヒロインが射程距離に 女性支持急増と輝きを増した等身大の魅力

生見愛瑠(C)ピンズバNEWS

4月9日に放送スタートした、火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~(くる恋)』(TBS系、毎週よる10時)で、主演を務める“めるる”こと生見愛瑠(22)が、女優として急成長ぶりを見せていた。

このドラマは、生見にとってゴールデン・プライム帯の連ドラ単独初主演作で、瀬戸康史(35)、神尾楓珠(25)、宮世琉弥(20)が出演。記憶喪失になった主人公・緒方まこと(生見)が、手元に残っていた指輪がピッタリとはまる、3人の男性との四角関係に翻弄されながら、“恋の相手”と“本当の自分”を探すラブコメミステリー。

TBS系の火曜10時枠といえば、20年放送のヒット作『恋はつづくよどこまでも』など、“胸キュン”連発のラブコメの印象が強いが、『くる恋』は意外にもミステリー要素を強く感じさせるうえ、女性が自分らしく生きることを探す物語だった。

第1話は、何かに追われ階段から転落し、自分にまつわるすべての記憶を失ったまこと。手元には、誰かに贈ろうとしていたと思われる男性用の指輪が。退院し自宅へ戻ったまことの部屋は無機質で、洋服は地味で無難なものが多く、記憶を失くす前の自分は個性を見せず、悪目立ちしない様に生きてきた人間のようだ。

そんなまことの元に、同僚で唯一の男友達と語る朝日結生(神尾)や、フラワーショップの店主で元カレを名乗る西公太郎(瀬戸)が次々と現れる。その後、まことは勢いで会社を辞めてしまい、「記憶喪失、仕事喪失、貯金喪失」と頭を抱えていると、彼女にひと目惚れしたという板垣律(宮世)と出会い……という展開。

視聴者のX(旧ツイッター)上の反響は、《記憶喪失になった生見愛瑠を3人の男性が取り囲む恋愛ドラマかと思ってたけど、想像とは異なり、再び本当の自分を見つめる生見愛瑠で魅力的》《視聴者にも以前のまことのキャラはあんまり見せずに、想像以上に考察系だった…!めるるは『セクシー田中さん』も良かったし演技うまくなったなぁ》など、生見に対する称賛の声が。

■NHKドラマとの抜群なフィット感

「生見はギャルモデルのイメージが強かったのですが、すごい勢いで演技がうまくなっています。本作では特に、過去の自分のイメージに対する戸惑いを、表情の動きでしっかり表現していました。等身大の飾らない雰囲気もあり、本作で女性人気がさらに高まりそうです」(ドラマライター/ヤマカワ)

俳優としてトップクラスの人気を獲得しそうだが、それにとどまらず、NHKの朝ドラヒロイン候補に躍り出るかもしれないという。

「これまで、23年4月期放送『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系)、同年10月期放送『セクシー田中さん』(日本テレビ系)など、生見はギャルのイメージと裏腹に、女性が自分らしく生きることをテーマにした作品に多く出ています。

実は、このテーマに一番、積極的なのがNHKで、現在放送中の朝ドラ『虎に翼』もそうですし、大河ドラマ『光る君へ』も時代は違えど、女性の生き方がテーマ。生見は、そんな今のNHKのドラマにフィットしているため、朝ドラヒロイン候補にはうってつけだと思います」(前同)

飾らない等身大のキャラ、女性人気の高さ、作品のテーマとのフィット感。すでに朝ドラヒロイン候補として、生見の名前が上がっている可能性はありそうだ。

第1話の平均世帯視聴率も5.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)で、同枠の前期放送『Eye Love You』初回の5.5%超えと、数字的にも期待ができる。『くる恋』が生見にとって、俳優として大きくステップアップする作品となるか注目だ。

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