石原さとみ『destiny』は『科捜研の女』を超えるか 亀梨和也&田中みな実の“ガチ恋愛”つかみに巧妙な考察要素で爆伸びへの期待

石原さとみ(C)ピンズバNEWS

4月9日、石原さとみ(37)主演のドラマ『Destiny』(テレビ朝日系/火曜よる9時)が好調なスタートを切り、今後が楽しみな展開になっている。

このドラマは、石原の3年ぶりになる連ドラ復帰作で、『Dr.コトー診療所』(フジテレビ系)などを手掛けた脚本家・吉田紀子氏のオリジナル。横浜地検の検事・西村奏(石原)が、大学時代の恋人・野木真樹(亀梨和也/38)との12年ぶりの再会を機に、封印したはずだった青春時代の事件と向き合うサスペンス・ラブストーリー。

拡大スペシャルで放送された第1話は、平均世帯視聴率が7.9%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)と、22年10月期から復活した同枠ドラマで、全話平均視聴率が8.0%で歴代2位の『シッコウ!!~犬と私と執行官~』に迫る数字。さらには、9.0%で1位の『科捜研の女2022』の域まで狙えるかもしれない。

第1話の内容は以下。中学3年生の頃、東京地検特捜部の検事だった父・辻英介(佐々木蔵之介/56)が汚職事件に巻き込まれ、疑惑を残したまま自死して以来、姓を替えて母の故郷の長野に移り住み、息を潜めるように生きてきた奏。今回、放火の罪で取り調べることになった被疑者は、ある事件から行方不明になっていた真樹だった。

そして時代は、2人が信濃大学の法学部で出会った、2010年の夏に――。真樹は奏になれなれしく接してくると、友人・森知美(宮澤エマ/35)、梅田祐希(矢本悠馬/33)、及川カオリ(田中みな実/37)を紹介。これまで心を閉ざして生きてきた奏に、初めて仲間ができ、充実した日々を送っていたが……という展開。

■考察の盛り上がりがカギ

後半で田中みな実演じるカオリが交通事故死する衝撃の展開だったが、加えて話題になったのは、亀梨と田中の共演だ。1月1日に2人の熱愛報道があり、X(旧ツイッター)上では、《田中みな実と亀梨和也が交際してるの分かったうえで、石原さとみとのラブシーン見ると、めっちゃ気まずいな》など、落ち着いて見ていられないという声も。

しかし、それ以上に、《リアルの熱愛報道がかき消されてしまうほど衝撃的なドラマ。フィクションが現実を凌駕する的な》《石原さとみが輝くドラマはこういうの!わちゃわちゃしてる脚本、演出よりも、今回のような淡々とした暗めのドラマの方が石原さとみの良さが出る気がする》などと、ドラマの内容に対する評価が高い。

「亀梨と田中の共演という抜群のつかみでした。しかし、視聴者の指摘にもあるように、それ以上に石原が野暮ったい大学生を好演。最近は抑えた演技が多かった亀梨も、訳アリなチャラい男を熱演していて、物語に引き込まれました。ともに陰を持つこの2人の組み合わせは、なかなかの吸引力があります。

さらに、真樹(亀梨)の父親、奏(石原)の父の死、カオリ(田中)の死の真相など、次につながっていく謎を巧妙に見せていて、視聴者の考察が盛り上がりそうです。考察ものは尻上がりに視聴率が伸びる傾向にあるので、『科捜研の女』を抜くことも十分に考えられます」(ドラマライター/ヤマカワ)

視聴者の間では、最終回のどんでん返しまで、考察が大いに盛り上がった21年のヒット作『最愛』(TBS系)を思い出したという声も多く、本作も《奏が真樹のカンニングに加担した時、これが私が犯した“初めての罪”だったって言ったのが気になる》など、初回から考察が盛り上がりを見せている。はたして『科捜研の女』を抜くヒット作になるのか、今後の展開に注目したい。

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