【F1】ハミルトン弟がギャンブル依存症を告白 贈られた高級車も売却「兄からお金を盗んだ気分」

ルイス・ハミルトン(ロイター)

F1のレジェンドであるルイス・ハミルトン(39=英国)の弟でレーサーとしても活動するニコラス(32)が、重度のギャンブル依存症を告白した。

英紙「デーリー・メール」など欧州各国のメディアが報道。「ルイス・ハミルトンの弟であるニコラスは〝すべてを消費してしまう〟ギャンブル依存症の結果、深いうつ病に陥ったことを明らかにした」と伝えた。

同紙はニコラスがギャンブルにはまった経緯を報道。「自室でオンラインカジノやブラックジャックをプレーするまでに依存がスパイラルに達した。それは(イングランド・プレミアリーグの)アーセナルの得点を狙う単純な2ポンド(約383円)の賭けから始まったと明かした」と最初は少額の賭けだったという。

さらに借金が膨れ上がった後、ニコラスは〝禁断の行為〟にまで踏み出した。「彼は誇りと喜びだった高級車のメルセデスC63を手放さざるを得なくなった。この青い自動車はルイスから贈られたもので、多額の税金を支払う余裕がなかったために売却された」。兄からプレゼントされた〝絆〟の高級車まで借金返済のために売り飛ばしたというのだ。

ニコラスは「この素晴らしい贈り物を借金の支払いに使ってしまい、とても恥ずかしく思った。まるで兄からお金を盗んだような気分で、そのことを決して許したことはない」と悔恨の念とともに懺悔した。

「私のアパートにはバルコニーがあったので、そこから飛び降りたらどうなるだろうかと考えたりもした」というニコラス。重度のキャンブル依存症からは立ち直りつつあるが、自らの欲望との戦いは今後も続く。

© 株式会社東京スポーツ新聞社