「聖人じゃなかろうか」大谷翔平が語らなかった “水原一平氏の仕打ち”…沈黙貫いた姿勢にSNS驚愕

写真:AP/アフロ

ドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平容疑者が、銀行詐欺容疑で訴追された騒動。調査が進むなかで、水原容疑者が大谷にしてきた数々の仕打ちが明らかになっている。

4月13日の「ニューヨーク・タイムズ」によれば、3月20日に韓国でおこなわれた開幕戦のあと、水原容疑者はチームメイトたちに「自分はギャンブル依存症だ。ブックメーカーへの借金を翔平に肩代わりしてもらっていた」と告白したという。

英語だったため、大谷は水原容疑者の告白内容をすべて把握できなかったものの、疑念を抱き、数時間後、ソウル市内の宿泊先ホテルの地下会議室で2人きりで話した。

水原容疑者は、そこで初めて「違法賭博で多額の借金を抱え、預金を盗んだ」と告白。水原容疑者は大谷に「僕の借金を肩代わりしたことにしてほしい」と懇願したとも報じられた。

大谷はこれを断り、ネズ・バレロ代理人を呼び、弁護士や水原容疑者の妻らも同席し、話し合った。

水原容疑者による非道なおこないに、SNSでは憤る声が続出。そんななか、大谷が騒動当初に開いた記者会見が、あらためて注目を集めている。

3月26日の会見で、大谷は「結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつみんなに嘘をついていた」と発言。「信頼していた方の過ちは、悲しいというかショック」とも語った。会見の序盤は水原容疑者を「彼」と呼んでいた大谷だが、次第に「一平さん」といつもの呼び方に戻り、割り切れない思いを感じさせていた。

この会見で、大谷は水原容疑者による “最後の懇願” について、いっさい語らなかった。言えないことのほうが多かったにせよ、あの段階で詳細な経緯を説明していれば、いらぬ疑惑をかけられることもなかった。それでも沈黙を貫いた大谷の姿勢に、驚きと称賛の声が寄せられている。

《あんな事されて世界中から疑われてる時にこの部分をあえて言わない人間性ってすごくないですか》

《これを会見で言わなかった大谷翔平が凄い。「借金の肩代わりを依頼されましたが、私は断りました。」水原一平を自分の言葉で極悪人にしたくなかったんだろうな。法には裁かれても、自分の発言で罵詈雑言を言われないように》

《これがアメリカ人に詳細なぜ言わないと詰められてた部分だよな 最後まで黙っててかっこええわ》

《俺だったら相手を口汚く罵るのに、大谷さんは人間が立派なのでそんなことはしないし、相手を必要以上に制裁するようなことはしない。余計なことは言わない。それが大谷さん自身を守る。賢すぎる》

《ここまでされてけして相手の悪口言わないとか大谷選手って聖人じゃなかろうか?》

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