米アップル、ベトナム部品業者への支出拡大に意欲=国営メディア

[ハノイ 16日 ロイター] - 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は訪問先のベトナムでチン首相に面会し、同国への投資を増やしたいと表明した。国営メディアが16日伝えた。

チン氏はアップルの投資を支援するためのワーキンググループを立ち上げる考えを示した。

国営テレビVTVによると、チン氏は再生可能エネルギーの開発や質の高い人材育成でアップルの支援を求めた。

アップルは15日にウェブサイトで発表した声明で、ベトナムの部品供給業者への支出を増やす方針を明らかにした。また、学校へのクリーンウォーター提供を支援する取り組みでも進展があったと表明した。

ベトナムへの支出はこれまでに約400兆ドン(158億4000万ドル)に達し、約20万人の雇用を創出したとしている。

アップルはベトナムでタブレット端末「iPad」、ワイヤレスイヤホン「AirPods(エアポッズ)」、腕時計型端末「Apple Watch(アップルウオッチ)」を製造している。

最新のサプライヤーリストによると、ベトナムでアップルに部品を供給しているのは2022年時点で25社。

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