「ドジャースから大金盗んだ」2勝めならず山本由伸に巻き起こる憤慨…12年471億円の価値はあるのか、中一週間批判も

大谷翔平と並ぶ山本由伸(写真:AP/アフロ)

山本由伸がメジャー2勝めをかけてマウンドに上がったのは、2024年4月13日のことだった。相手は、開幕第2戦の韓国シリーズでめった打ちを食らったパドレスだ。

立ち上がりは、その韓国での戦いを思い起こすようなものだった。初回にいきなり主砲マチャドに先制2ランを浴びる。その裏、大谷翔平の援護の一発も飛び出すが、2回には伏兵キム・ハソンのソロも飛び出す。あっという間の1‐3。悪夢が蘇る。

だが、ここから成長した姿を見せる。前回のパドレス戦では、ボールとストライクがハッキリしてしまったが、この日はコーナーギリギリに勢いのある球が決まる。

5イニングを4安打3失点、6奪三振でマウンドを降りた際は、勝利投手の権利を持ってのものだった(その後リリーフ陣が打たれ、2勝めはならず)。

この結果を受け、米SNSでは

《3回以降はしっかり安定し、手堅い投球を見せた。もう1イニング見たかった》(編集部訳、以下同)

《1年めだし、メジャーリーグに適応しつつある段階だ》

《ピンチからすぐに立ち直るが姿がいい。次回が楽しみ》

などと、まずまずの評価を与える声はあった。

ただし、厳しい意見がそれ以上に多かったことも事実だ。

《球威のあるいい球は持っていても、コーナーに決まらない。ど真ん中が多すぎ!》という声はまだ優しいほうだ。目を覆いたくなるような投稿としては、《山本よ、同じ窃盗罪で一平と一緒に監獄に入れ。ドジャースから大金を盗んだ》というものも。

また、目の肥えたファンの多いロスならではの声もあった。

《痛ましい。1週間に一度の登板なら、もっと結果を出せ!》と登板間隔の長さを指摘。中一週間は、中4日のローテーションを見ているファンには物足りないのだろう。

山本は、ドジャースと12年総額約471億円と、メジャーの投手として過去最高の契約を結んだ。それだけに、ファンの要求が高いことは当然だ。

今後、メジャーに慣れていくことで登板間隔を短くすることができるのか。それができて、初めてファンの信頼を得られるのかもしれない。

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