「憤慨している」PKキッカーを巡ってチェルシー選手がまさかの小競り合い! 指揮官が激怒「子どもみたいだ」「二度とやるな」

6得点を奪っての大勝に水をさした。

チェルシーは4月15日、プレミアリーグ第33節でエバートンに6-0で大勝した。29分でコール・パーマーがハットトリックを達成。ハーフタイムまでに4点目も奪うと、後半も2ゴールを加えている。

だが試合後、マウリシオ・ポチェティーノ監督は怒りを表した。4-0で迎えた後半のPKのチャンスで、キッカーを巡ってチームが揉めたからだ。

61分、ノニ・マドゥエケが倒れて主審が笛を吹くと、マドゥエケはボールを持って蹴る意思を見せた。だが、ペナルティスポットでマドゥエケとパーマー、ニコラス・ジャクソンが口論を繰り広げる。最後は主将コナー・ギャラガーが割って入り、パーマーにキッカーを任せてマドゥエケらを遠ざけた。

【動画】PKキッカーを巡ってチェルシーの選手たちがまさかの小競り合い
パーマーはPKを決め、今季20ゴールの大台を達成。得点ランクでアーリング・ハーランドと並んで首位に立っている。

米スポーツチャンネル『ESPN』によると、ポチェティーノ監督は試合後、「選手とスタッフはパーマーがPKキッカーと知っている」と叱責した。

「とても、とても憤慨している。チームで最も大事なのは規律だ。彼ら(ジャクソンとマドゥエケ)が間違えたということで我々全員が同意している。彼らは経験が豊富ではない。若い。ギャラガーが非常に良い対応をした」

指揮官は「ああいった振る舞いを見せてはいけない」と続けている。

「学校みたいだ。彼らが学べるように間違えたことを示すのが我々の仕事だ。罰はない。だが、二度とあってはならない。パーマーがピッチにいれば、彼がPKキッカーだ」

さらに、ポチェティーノは「このパフォーマンス後にこういう振る舞いはあり得ない。プロセスの途中で学ぶことが多いと示している」と話した。

「我々は大きなことを競う素晴らしいチームだ。変えて、コレクティブにもっと考える必要がある。今日は子どもみたいな振る舞いだったと思う。こういうことがあるときは、すぐに学ぶ必要があるんだ。パフォーマンスは今日のように、だがもっと良い振る舞いをしなければいけない」

厳しい最高峰の戦いでは、ときにエゴも必要となる。しかし、チーム最優先は絶対だ。チェルシーは今回の一件を教訓とし、一致団結してさらなる向上を目ざせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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