美作地域で初認定 富士加工「もにす認定企業」に 今後もいい人材を/岡山・勝央町

障害者雇用促進の取り組みが優良な中小企業を厚生労働省が認定する「もにす認定企業」に、インクリボンフィルム加工の富士加工(安藤憲彦社長、岡山県勝田郡勝央町太平台)が決まり15日、認定通知書が交付された。美作地域では初。

自社広告などに認定マークを使用でき、日本金融政策公庫の低金利融資が受けられる制度で▽障害者の実雇用率が法廷雇用率(2.3%)以上▽過去3年間に採用した障害者の1年後定着率70%以上―などの評価基準で一定の点数を満たす必要がある。同社は評価時の実雇用率が6.67%、過去3年間に採用した障害者の定着率100%。

美作市林野のハローワーク美作で交付式があり、犬飼真吾所長から岡山労働局長の認定通知書を受け取った谷川佳宣社長補佐は「社を挙げて取り組んできた成果であり、認定が他社へ広がるきっかけになればと思う。今後も障害者、健常者を抜きにいい人材を確保し、働きやすい環境づくりに努めたい」と話した。

富士加工はフジコピアンの子会社として1991年設立。従業員数94人のうち障害者は5人(同日現在)。

「もにす」は、企業と障害者が「共に進む」という意味からの造語。制度は2020年度から導入され、県内では同社を含めて5社が認定された。

認定マーク「もにす」

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