観光列車「あめつち」鳥取-城崎温泉間に運行区間を拡大 土日中心に1日1往復 余部橋梁から日本海の景色一望

昨年の特別運行で豊岡市内を走る観光列車「あめつち」=2023年7月、豊岡市城崎町(JR西日本提供)

 JR西日本は、鳥取、島根両県を走る観光列車「あめつち」の運行区間を、20日から山陰線鳥取-城崎温泉間にも拡大する。同列車は土日を中心に1日1往復し、9月末までのダイヤでは、同区間で計17日間の運行が決まっている。

 同列車は旧国鉄時代のディーゼル車を改造した2両編成で、山陰の海と空をイメージした紺碧色の外観が特徴。車内には鳥取の因州和紙を通した天井照明や、島根の石州瓦をあしらったテーブルなど、山陰の工芸品をちりばめている。

 2018年から鳥取-出雲市間で運行を開始し、今月7日から木次線米子-出雲横田間でも始めた。5周年を迎えた23年7月には5日間だけ鳥取-城崎温泉間を特別に走った。

 鳥取-城崎温泉間の運行は上りが午前9時鳥取発で同10時48分城崎温泉着、下りが午後0時27分城崎温泉発で同2時19分鳥取着。岩美、浜坂駅で乗降でき、餘部駅で停車中には、高さ約40メートルの余部橋梁から日本海の景色を楽しめる。事前予約で食事が提供される。

 全席指定席で、乗車券のほかに指定席グリーン券が必要。鳥取-城崎温泉間の運賃・料金は大人2340円。指定席券は主要駅のみどりの窓口や旅行会社、JR西のネット予約サイト「e5489」で購入できる。(大島光貴)

© 株式会社神戸新聞社