【おもてなしが進化】インバウンド獲得めざし「コト消費」…ラーメン一杯3千円!会津では…【福島県】

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私たちの暮らしにも影響がある「円安」ですが、日本を訪れる外国人にとっては嬉しい状況が続いています。インバウンドのさらなる獲得を目指し、県内の観光地でもおもてなしの中身が進化しています。キーワードは「コト消費」です。

「円安」が続き輸入価格が上昇するなど私たちの暮らしにも影響を及ぼすなか。この「円安」を、追い風にしているのが日本を訪れる外国人観光客です。

国のまとめでは、ことし2月の訪日外国人観光客の数は、コロナ禍以降で最多を更新。県内の観光地でもいわゆる「インバウンド」の獲得に向け、福島をより楽しんでもらおうと「おもてなし」に力を入れるところも出てきました。

例えば、会津のソウルフード=喜多方ラーメンでは、外国人観光客向けにラーメン一杯3千円の極上の喜多方ラーメンを開発!福島自慢の味を海外の人に発信しようとしています。その会津ではというと…。

■今野清楓記者リポート

「外国人の観光客がいる。皆さん写真を撮って楽しんでいます」

花見客で盛り上がる会津若松市の鶴ヶ城公園にも多くの外国人観光客の姿が。市によりますと、花見シーズンに鶴ヶ城を訪れる外国人観光客は去年の倍以上になると試算するほどで、観光業にとっては注目の存在です。

■オーストラリアから来た外国人観光客

Q桜を見てどう?「They’re beautiful.(美しいですね)」

インバウンドを推し進めようと、SNSを強化するなど様々な取り組みを進めていますが、4月から新たに始めたというのが…。

■会津若松市 観光課 星 悠斗さん

「きれいな景色を間近で見られる新しい取り組みとしてこちらの堀で始めた」

和の情緒あふれる和船の体験です。使われているのは、金山町の名物「霧幻峡の渡し」で使われている和船。趣あるこの船に乗ってお堀の桜を眺めることができるいわば「カルチャーアクティビティ」で、外国人観光客からの評判も上々のようです。

■香港から来た観光客

Q和船に乗ってどうだった?

「It’s very nice and we are very lucky to see the blossom.(とても素敵だし桜が見られてとても運がよかった)」

■会津若松市 観光課 星 悠斗さん

「体験型コンテンツが海外の方にすごく評判がいいので体験型を広めていって海外の方にもPRしていきたいと思っている」

近年「モノを消費する旅行」からその町の文化や伝統芸能などを体験する「コト消費」が外国人観光客には人気を集めているんだそう。市は、こうした体験型のコンテンツを充実させ、まち全体の魅力も知ってもらうきっかけにしたい考えです。

■会津若松市 観光課 星 悠斗さん

「お客さんまずは鶴ヶ城を目指してお越しいただいているが、街なかでも楽しめる観光スポットがたくさんあるのでそちらにも足を向けていただけるような取り組みを行っていきたいと思う」

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