「ありがたい取り組みです」キリンビールにふるさと納税でも…“桜”を守るための取り組み【福島県】

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春を彩る「桜」ですが、それを後世に残すためには多くの費用がかかります。そこでいま、多くの人に桜の保全活動に参加してもらおうと、自治体などが様々な取り組みを進めています。

ことしの春も、各地で人々に癒しや笑顔を与えてくれる桜。郡山市の開成山公園でもおよそ1300本の桜が咲き誇り、花見をしたり、写真に撮ったりと憩いのひと時をくれました。そんな、開成山公園の桜、実は知る人ぞ知る驚きの桜があるのを皆さんはご存じでしたか?

■郡山市都市整備部公園緑地課 吉成 彩佳さん

「樹齢140年を超える日本最古のソメイヨシノがございます。約50年というのが(ソメイヨシノの)大体の寿命と言われております」

なんと、こちらの桜!日本最古のソメイヨシノとされていて、平均寿命の3倍近くにもなる樹齢なんです。ただ、そうはいっても「高齢の桜の木」。長生きしてもらうためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

■郡山市都市整備部公園緑地課 吉成 彩佳さん

「桜の育ちやすいような土壌の改良を行ったりですとか。木の周りをクリーニングするというようなことも行ってます」

課題となるのは、その「費用」。日本の春の風物詩を後世に残すためには自治体だけではなく多くの人の支援も必要となるのです。

そこでいま、手軽に桜の保全に参加してもらおうと、自治体も様々な工夫に取り組んでいます。例えば、「ふるさと納税」の使い道として桜の保全や整備に充てている自治体も多くあります。

「ふるさと納税」といえば、その返礼品に目が行きがちですが、こうした「使い道」を意識すると手軽に桜の保全に協力することができます。

さらに大手飲料メーカー「キリンビール」は、4月に発売された缶ビールの売り上げの一部を桜の保全活動に寄付する取り組みを始めました。

これは、購入者が缶ビールに印字された二次元コードを読み取り、専用のサイトにアクセスすることで全国の桜の名所のいずれかを支援することができるというもの。缶ビール1本につき0.5円から0.8円が売り上げから寄付され、桜の保全や整備に役立てられます。開成山公園のソメイヨシノもその支援先の1つに選ばれています。

■郡山市都市整備部公園緑地課 吉成 彩佳さん

「ありがたい取り組みです。日本最古のソメイヨシノがあって、こういう保全活動を行っているんだってことをよく知っていただく機会になったんじゃないかと思います」

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