【F1】韓国GPの再招致計画が浮上 2013年最後に財政問題で中止も開催地に仁川が立候補

F1の日本グランプリは開催3日間で22万9000人の入場者数を記録した(カメラ・秋山昌輝)

F1の韓国グランプリ(GP)を再び開催する計画が浮上してきた。

韓国GPは2010年から13年まで霊岩の韓国国際サーキットで4回開催されたが、財政上の問題により中止となり、それ以降は開催されていない。

しかし近年の世界的なF1人気を背景に、韓国の復帰案が再び出てきた。オランダメディア「GPファンズ」は「韓国がF1レース開催を希望。F1は米国の観客増加に促されて、マイアミやラスベガスを含む新しい開催地やサーキットの流入を歓迎している。4番目の米国サーキットとしてシカゴがカレンダーに登場する可能性があるとも報じられ、これに加えて韓国もF1への復帰を望む可能性がある」と報じた。

韓国側は以前の開催地である霊岩ではなく、同国第3の都市である仁川が立候補。「韓国は仁川でのレースでF1に復帰することに関心を示している。仁川市のユ・ジョンボク市長は聯合ニュースに対して『仁川は韓国でF1を開催するのに最適な場所だ』と語った」とトップダウンで開催計画を水面下で進めている。

ユ市長は「仁川空港や仁川港などの交通網が充実しており、高級宿泊施設も多数ある」と猛アピール。「F1を仁川に誘致するための大規模な交渉を開始する」と明言した。

すでにF1は来年のスケジュールを発表しており、韓国側は26年以降の招致を目指す模様。しかし財政問題で一度は開催権を投げ出しているとあって、再招致は一筋縄ではいかなそうだ。

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