独ZEW景気期待指数、4月は予想以上に改善 2年ぶり高水準

[ベルリン 16日 ロイター] - 欧州経済センター(ZEW)が16日発表した4月のドイツ景気期待指数は42.9と、前月の31.7から市場予想(35.0)以上に上昇し2022年3月以来の高水準となった。

ZEWのワムバッハ所長は「世界経済の回復がドイツへの期待を高めており、回答者の半数が今後6カ月の間にドイツ経済が上向くと予想している」と述べた。輸出先の状況や経済見通しの改善も期待指数の上昇に寄与したという。

ただ現況指数はマイナス79.2で前月のマイナス80.5とほぼ変わらずだった。市場予想はマイナス76.0だった。

ヘラバのシニアエコノミスト、ウルリッヒ・ボルトベルク氏は「(現況)指数はなお相当なマイナスだが、経済情勢が今年、徐々に改善する可能はある」と述べた。

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