エマニュエル米駐日大使が三菱重工の工場でF35戦闘機を視察 「日本も集団的な安全保障の一部に」

テレビ愛知

アメリカのエマニュエル駐日大使が、愛知県小牧市の三菱重工業の工場を視察し、今後の安全保障について、日米がもっと協力すべきだと話しました。

アメリカのエマニュエル駐日大使が三菱重工業小牧南工場で視察したのは、第5世代戦闘機「F35」です。

特徴は敵のレーダーに探知されにくいステルス性で、アメリカや日本、韓国などの空軍で活躍しています。F35が生産されているのは、三菱重工業の小牧南工場を含めて世界で3カ所のみです。

エマニュエル駐日大使:
「日本は改善を尽くしてくれている。コストを下げ、品質を上げ、スケジュールを前倒しした。F35を開発したのはアメリカだが、今は日本製のF35から学んでいる」

岸田総理とアメリカのバイデン大統領は首脳会談で、覇権主義的な動きを強める中国に対して、日米が緊密に連携することで合意。

岸田総理:
「今こそ日米両国が、グローバルなパートナーとして真価を発揮すべき時である。日本は常に米国とともにある」

日米の関係強化が再確認された直後に、エマニュエル駐日大使がF35の工場を視察しました。

エマニュエル駐日大使:
「日米両国の集団的な安全保障を強化するために、どんなライセンス供与ができるか、共同開発ができるか、しっかりと考えなければいけない時期だと思う」

一方、次期戦闘機をめぐっては、日本は今の戦闘機よりも高いステルス性を備えた第6世代の戦闘機を、イギリスとイタリアとともに開発。この次期戦闘機について政府は、共同開発国以外への第3国への輸出を解禁する方針を、3月下旬に閣議決定しています。

この日本の動きについては…

エマニュエル駐日大使:
「アメリカだけで、民主主義国全てに防衛装備品を提供することができない。そのことに我々は直面しています。アメリカだけでなく、日本も他人事でなく、集団的な安全保障の一部になってほしい」

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