「引退」説飛び交った83歳・麻生太郎氏に「現役続行」の心境変化 背景に「ジイさんと同じ年までは」

岸田首相とバイデン米大統領との会談を絶賛した麻生副総裁だが、自身は1月の訪米でトランプ前大統領サイドと接触していたことが報じられている

4月15日、自民党の麻生太郎副総裁(83)は、党役員会で岸田文雄首相の国賓待遇での米国訪問について触れ「実りある、いい訪米だった」と称賛した。さらに「数々の日米首脳会談がおこなわれたが、日本がこれだけアメリカに大事にされていることを印象づけた会談はなかった」と述べたことが報じられた。

しかし、麻生氏の発言に対しSNS上では、

《ジョー・バイデン大統領に利用されただけ アメリカでの出迎えがエマニュエル駐日大使って、どれだけ相手にされていないか軽視されているのかがよ~~~くわかった》

《確かに大事にされてますな。財布兼子分として》

という反論があがっている。

二階俊博元幹事長が不出馬を表明し、次期衆院選に出馬・当選すれば、おそらく最年長の国会議員となるであろう麻生氏。その進退が気になるところだが、本誌は2023年9月、当時の秘書に取材。秘書は、こう語っている。

「副総裁続投が有力といわれていますが、麻生先生引退前の最後の研修旅行になるでしょうね。総選挙もいつあるかわかりませんし……」

そのとき、「麻生派秘書会」は麻生氏の生家がある福岡や長崎をめぐる研修旅行に出発する直前だった。同秘書は同行しなかったが、こう漏らした。

「それにしても、秘書会の旅行で『派閥会長の実家詣でに行くなんて、宗教でもないのにおかしな話だね』と、秘書たちはみんな思ってますよ(笑)」

すでに「引退」という言葉が飛び出していたのだ。ところが、状況は変わったようだ。別の秘書が言う。

「麻生さんはまだ、引退しないようです。『ジイさんと同じ年まではやる』と言っているので」

「ジイさん」とは、麻生氏の祖父・吉田茂元首相のことだ。吉田元首相が政界を引退したときの年齢は、85歳1カ月。麻生氏が「ジイさん」の引退と同じ年齢まで政治家を続けるとしたら、それは2025年の10月まで、ということになる。

「おそらく2024年、衆院選挙があると思うので、もう1期はやるでしょう」(同前)

政治家の評価は「何歳までやったか」よりも、「何をやったか」で決まるはずだが……。

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