ナシの花満開 人工授粉作業ピークに 宇都宮

ナシの花が満開の中、ピークを迎えた人工授粉作業=16日午前11時、宇都宮市氷室町

 ナシの生産が盛んな栃木県宇都宮市内の農家でナシの花が咲きそろい、人工授粉作業がピークを迎えている。

 宇都宮市氷室町の島田梨園は約2.8ヘクタールで5品種約750本を栽培。今年は例年並みの11日ごろから咲き始め、現在は「にっこり」や「豊水」といった品種が満開になっている。

 16日は、従業員ら10人が先端に羽毛が付いた専用の道具でピンクに色づけした花粉を、1輪1輪丁寧に付けていった。園主の島田典男(しまだのりお)さん(56)は「秋にはおいしいナシが提供できると思います」と笑顔で話していた。授粉作業は22日ごろまで続く。

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