【F1】ハース小松礼雄代表 中国GPでの躍進を〝大胆予告〟「我々の車に合っている」

ハースの小松礼雄代表

F1ハースを率いる小松礼雄代表(48)が、中国グランプリ(GP=上海、20日=スプリント、21日=決勝)の躍進を大胆に予告した。

小松代表は製造者部門で昨季最下位に低迷したハースのトップに今季から就任して再建を託されると、第2戦のサウジアラビアGPで初ポイントを獲得、第3戦のオーストラリアGPではニコ・ヒュルケンベルグが9位、ケビン・マグヌッセンが10位とダブル入賞を果たすなど、その采配ぶりが〝小松マジック〟と脚光を浴びている。

戦前に苦戦を口にしていた日本GPでも、巧みな戦術でドライバーをサポートし、終盤はポイント争いを展開。最終的にはヒュルケンベルグが10位入賞の角田に迫る11位、マグヌッセンが13位と善戦した。

そして、今週末に迫った中国GPでは快進撃へ自信をみなぎらせている。

ハース公式サイトは、小松代表とドライバー2人のインタビューを掲載。そこで指揮官は中国GPに向けて「サーキットの特性という点では、我々の車の弱点が露呈した鈴鹿から多くのポジティブな点を取り入れられると思う。上海ではコーナリング速度が低く、バックストレートも長く、ピットストレートも長めなので、そのほうが我々の車に合っているはずだ。なので、何ができるかとても楽しみなんだ」とコース相性の良さを強調して、上位進出を狙っている。

小松代表の言葉に呼応するように、ヒュルケンベルグも「コースのレイアウトはかなりファンキーで、本格的な高速サーキットではないので、VF―24(ハースの車体)でも悪くないだろうし、低速コーナーもいくつかあるので、私たちの車にはより良く、少し合うはずだ」と自信満々。マグヌッセンも「低速コーナーがいくつかあるので、僕らにとっては良いことになるだろうし、オーバーテイクのチャンスもいくつかあるトラックだ。現時点で車の調子は良いので、そこで良いレースができることを願っている」と続けた。

実力が拮抗するRBの角田裕毅らと、またもシ烈なバトルが繰り広げられるのか。ハースが衝撃の躍進を遂げるのか、期待は高まるばかりだ。

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