金沢-福井間 北陸新幹線 26%増で効果あり… “好調” とは言うものの?敦賀延伸1か月

北陸新幹線の敦賀開業から16日で1か月となりました。新幹線が延伸した金沢・福井間の1か月の利用者数は前の年の同じ時期より26パーセント増加しました。

JR西日本によりますと、北陸新幹線の金沢・敦賀間が開業した3月16日から1か月の利用者数は、金沢・福井間で72万3000人で、1日平均2万3000人でした。

前年の同じ時期と比較すると26パーセント増加、コロナ禍前の2019年と比較しても12パーセントの増加です。

JR西日本は「前年を大きく上回る利用で開業効果があった」と評価していて、引き続き利便性の向上に取り組むとしていますが…。

発表では、新規開業区間が「敦賀ー金沢間」なのに、資料は「福井-金沢間」となっています。

ここで、敦賀から東京方面の移動に味方を変えてみます。

北陸新幹線では乗り換えなしで3時間8分かかり、料金が1万6360円(普通車指定席で大人の通常料金)です。一方で特急しらさぎで米原で乗り換え、東海道新幹線で移動した場合は2時間40分かかり、料金が1万3820円(普通車指定席で大人の通常料金)と約2500円ほど安いうえに乗車時間が短いのです。

敦賀では開業効果はなかなか見い出しにくいほか、新幹線開業により北陸本線は第三セクター含め5社に分割されます。北陸新幹線は「敦賀」の先につなげてこそ、本来の価値が見い出せるといえます。

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