UBS、主要2部門の四半期純金利収入見通し引き上げ

Oliver Hirt

[チューリヒ 16日 ロイター] - スイスの金融大手UBSは16日、ウェルスマネジメント部門と個人・法人向けバンキング部門を合わせた第1・四半期の純金利収入(NII)が1桁台前半の伸びになるとの見通しを示し、両中核事業部門に関する従来ガイダンスを引き上げた。

2月時点ではほぼ横ばいになると見込んでいた。関係筋によると、新たなガイダンスには第1・四半期の状況が反映された。UBSはコメントを控えている。

銀行規制強化の圧力を受けているUBSは、グループ全体の財務データの一貫性を向上させるためセグメントなどに見直しを加えた。これにはクレディ・スイスのスイス部門富裕層顧客を個人・法人向けバンキング部門からウェルスマネジメント部門に移管することや、これまで集中的に管理していたグループ全体の財務コストを各事業部門に移管することが含まれる。

一方、スイスのケラーズッター財務相は同日、ターゲスアンツァイガー紙に対し、銀行部門強化に向けた政府の計画の下、UBSがさらに150億─250億ドルの資金を調達する必要があるとの試算はほぼ正しいと述べた。

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