現職警官が第三者に捜査情報漏えい、逮捕 県警本部長が謝罪「県民に多大な迷惑と心配」 相次ぐ不祥事に県議「組織的問題では」 総務警察委員会

捜査情報漏えい事件について謝罪する野川明輝県警本部長(中央)=16日、県庁議会棟

 職務上知り得た捜査情報を漏らした疑いで、現職巡査長が逮捕された事件について、野川明輝県警本部長は16日、県議会総務警察委員会で「関係者や県民に多大な迷惑と心配をかけていることを、改めておわび申し上げる」と謝罪した。

 県警は事件が起きた原因として「扱う情報の重要性に対する職員の認識不足」や「幹部による業務管理の不徹底」などを挙げた。再発防止へ向けて全職員、幹部向けの情報セキュリティー研修をするとしている。

 委員からは「信頼を大きく損なう事案であり全容解明を求める」「県警の不祥事が相次いでいる。組織的な問題があるのではないか」などの指摘があった。

 県警の不祥事を巡っては、昨年以降、現職警察官による薬物事件や強制性交事件が発覚した。

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