ロシア観光客、郷愁の北朝鮮へ 「旧ソ連ほうふつ」が魅力

ロシアのウラジオストク空港で平壌行き航空便の搭乗手続きをする旅行客ら=2月(共同)

 【北京共同】ロシア人観光客が続々と北朝鮮を訪れている。2月上旬に極東沿海地方の知事が主導したウラジオストクからの団体旅行が皮切りで、モスクワの北朝鮮専門の旅行会社「プロジェクト平壌」がツアー旅行の募集を始めたことも16日分かった。魅力は「旧ソ連時代をほうふつとさせるノスタルジー(郷愁)」(同社)だという。

 「世界で最もユニークな国」「今、私たちはそこに飛び、この目で見るチャンスがある」―。プロジェクト平壌のホームページによると個人と団体が対象で団体は4~15日間のツアーがある。

 平壌の観光名所や韓国との軍事境界線がある板門店、東部の馬息嶺スキー場などを巡る想定で、8日間の日程なら約1750ユーロ(約29万円)。北朝鮮当局も公認しているという。

 同社担当者によると参加できるのはロシア以外ではベラルーシやアゼルバイジャン、アルメニア、カザフスタンなど旧ソ連圏の一部国民に限られる。直近の4月下旬のツアーには「たくさんの応募がある」としている。

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