【阪神】村上頌樹が先輩・岡本和真斬り成功「大事な打者、しっかり抑えられてよかった」

7回1失点と好投した阪神・村上頌樹

阪神の昨季MVP&新人王・村上頌樹投手(25)が、16日の巨人戦(甲子園)に先発。7回5安打1失点、10奪三振の好投を見せたが、打線の援護に恵まれず今季2勝目はおあずけとなった。

3回には先頭の7番・岸田に中越えの二塁打を打たれると、続く8番・吉川尚は中飛に仕留めた。だが、一死三塁から9番・山崎伊の中前適時打を浴びて、先制点を献上。それでも4回以降は落ち着いた投球で、強力巨人打線を無失点に抑えた。

「粘り強く投げられたのはよかった。変化球もしっかり使いながらコースに投げ込めたと思います」と振り返った。

前日(15日)には智弁学園高時代の先輩でもある4番・岡本和真との対決に向け、「変な力みというより楽しいという気持ちに変わっていますし、仕事をさせないようにやりたい」と意気込んでいた右腕。この日は、第1打席を中飛、第2打席を見逃し三振、第3打席も右飛に仕留め、3打数無安打に抑えた。「大事な打者ですし、打たれたら向こうの勢いがつくので。しっかり抑えられてよかったです」と充実感をにじませた。

チームは1点ビハインドの7回に一死一、三塁から村上に送られた代打・糸原が同点の中犠打を放ち、村上の黒星を消した。だが、その後は両軍ともに追加点を奪えず、9回終了後に雷雨に見舞われ、降雨コールドで1―1の引き分けに終わった。

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