中国広西チワン族自治区で新種の洞窟魚を発見

中国広西チワン族自治区で新種の洞窟魚を発見

安東嶺鰍の標本。(資料写真、南寧=新華社配信)

 【新華社南寧4月16日】中国広西チワン族自治区の紅水河水系で研究者が発見した小型の洞窟魚が、形態学的比較と分子系統学の研究により新種と確認された。新種は発見地の来賓市忻城県安東郷にちなみ「安東嶺鰍」(Oreonectes andongensis)と名付けられ、広西師範大学や同自治区環境保護科学研究院、柳州市漁業技術普及ステーションなどの研究者が国際学術誌「ズーキーズ」に発表した。

 研究者によると、嶺鰍(Oreonectes)はフクドジョウ科の小型淡水魚で、中国西南部とベトナム北部に分布する。多くはカルスト地形の地下水系で生息し、目の退化や鱗の消失、体表色素沈着の欠如、発達した浮き袋後室などの特徴を持つ。

 研究者は今回の発見について、広西チワン族自治区の独特な地理環境と豊富な生物多様性資源を改めて説明していると語った。

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