まだ老け込むつもりは全くない。広島・秋山翔吾外野手(36)が16日のDeNA戦(マツダ)で今季初めてリードオフマンとして起用され、本拠地で大暴れした。
この日は36歳のバースデー。「1番・中堅」で先発出場すると、3打数2安打1四球1打点をマークし〝切り込み隊長〟として存在感を示した。これに触発されるかのように、チームも11―2で大勝。秋山が今季最多の15安打11得点をたたき出した打線のけん引役となった。
かつては「1番」が自身の代名詞だった。それだけに試合後は「先頭で(打席に)立つっていうのは特別な気持ちもあるし、そこに名前が挙がったのがうれしかった」と喜びを口にした。
この日は、西武時代から続けている「ひとり親家庭の親子」の13組30人を球場に招待。試合後に上がったお立ち台ではバースデーケーキのかぶりものをかぶり、集まったファンを喜ばせた。「いいプレーができたらと思って臨んでいた」とも述べ、新たな年齢で迎えた〝初日〟を満足そうに振り返っていた。