【中国】ホンダ、EV新シリーズ発表=24年末発売[車両]

ホンダは中国で電気自動車(EV)の新シリーズを発表した=16日、北京市

ホンダは16日、中国市場に投入する電気自動車(EV)「イエ」(イエ=火へんに華)シリーズを世界初公開した。自社開発のEVで、2車種を2024年末から発売する。EV市場競争が激化する中国で、ラインアップの拡充を急ぐ考えだ。

北京市で開いたイベントで、24年末に発売する「イエ P7」、「イエ S7」の2車種と、第2弾のコンセプトモデルを公開した。

イエシリーズは中国で新たに開発したEV専用プラットフォームを採用。モーターが一つの後輪駆動モデルとモーターが二つの四輪駆動モデルを用意した。バッテリーは中国の電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)製で、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の車載ディスプレーや人工知能(AI)で音声認識の研究などを行う科大訊飛の音声認識機能を搭載するなど、中国の技術を導入したモデルになる。

ホンダの五十嵐雅行・中国本部長はイベントで「中国の顧客を最優先にして開発した新たなEVシリーズになる」と紹介し、「電動化、智能(スマート)化の技術がめまぐるしく変化する中で、次世代EVとして価値を高めることを追求した」と強調した。

イエシリーズからは27年までに6車種を投入する。第2弾の量産モデルは25年の発売を目指す。

ホンダは35年に中国市場で販売する新車を全てEVにする方針を掲げる。中国では22年に発売したホンダブランドのEV「e:N(イーエヌ)」シリーズを皮切りに、27年までにホンダブランドのEV10車種を投入する計画だ。

イエシリーズの三つのモデルは、北京市で今月下旬に開かれる「北京モーターショー」で展示する。

© 株式会社NNA