【ベトナム】ベトテルとVNPT、5Gライセンス取得[IT]

ベトナムのグエン・マイン・フン情報通信相は15日、第5世代(5G)移動通信システムのネットワーク構築とサービス提供の事業ライセンスを、ベトナム軍隊通信グループ(ベトテル)とベトナム郵政通信グループ(VNPT)の通信大手2社に交付した。同日付トイバオキンテー電子版が報じた。

同省は3月、5G向けの周波数帯の使用権者を決める入札を実施。ベトテルがB1帯域(2,500~2,600メガヘルツ)を、VNPTがC2帯域(3,700~3,800メガヘルツ)を落札していた。

情報通信省通信局のグエン・タイン・フック局長は、2社はライセンス取得により年内にも5Gを全国で商用展開できるようになったと強調した。

ベトテルのタオ・ドゥク・タン会長兼社長は、年内に5Gサービスの提供を正式に開始すると明言。より良いサービスの提供とインフラ強化のため、周波数帯の入札に引き続き参加する考えを明らかにした。VNPTのトー・ズン・タイ会長は、5G商用化の早期展開に向けて準備を進めていると述べた。

複数の予測調査によると、2025年までに5Gサービスは国内総生産(GDP)成長率の7.3~7.4%に貢献し、30年には売上高が15億米ドル(約2,320億円)に達するとみられている。

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