【フィリピン】ICTSI、イロイロ港開発へ着工命令[運輸]

フィリピンの港湾運営大手インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICTSI)は15日、25年間の開発・運営権を取得した中部イロイロ州のイロイロ複合商業港について、フィリピン港湾庁(PPA)から着工命令を受け取ったと発表した。

ターミナルのインフラ整備・改修や、荷役設備の配備を進め、生産性とサービスの質を高める。名称を「ビサヤ・コンテナ・ターミナル(VCT)」に改め、世界レベルの国際港とする。

イロイロ州を含む西部ビサヤ地域への重要な玄関口としての機能を果たす。当初5年は国内の船と貨物にも対応するが、将来的には海外の船と貨物の専用港とする。

現在の取り扱い能力は、コンテナ貨物10万TEU(20フィートコンテナ換算)と非コンテナ貨物200万トン。岸壁は全長627メートルあり、コンテナ・一般貨物の保管・倉庫・荷役施設の面積は計20ヘクタールに上る。

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