【タイ】首相が明言、連休明けから内閣改造で協議[政治]

タイのセーター首相兼財務相は15日、内閣改造に向け、タイ正月(ソンクラーン)連休明けから各党との協議を行うと明言した。これまで内閣改造のうわさを否定していたが、一転して認めた。バンコクポストが16日報じた。

セーター氏は先週末、内閣改造のうわさを否定したが、この後、所属政党である最大与党のタイ貢献党に強い影響力を持つタクシン元首相が改造を示唆する発言を行った。これを受け、一転して改造の意向を認めたもようだ。

財務相のポストを他者に譲り、国防相を兼務するとの臆測については、「適材適所になるならば、あらゆる可能性がある」と述べ、否定しなかった。大幅な改造になるか、小規模な改造になるかは、協議次第だとして、明言を避けた。

プアタイ党筋の情報によると、セーター氏は、財務相のポストを同氏顧問でタイ証券取引所(SET)会長を務めるピチャイ元エネルギー相に譲り、ピチャイ氏のほか、スリヤ運輸相を副首相兼任にする見通し。

一方、スティン国防相とチョンラナン保健相は解任し、タイ貢献党内の役職に付かせ、国防相はセーター氏が兼任し、保健相にはソムサック副首相を任命するもようだ。

このほか、スダワン観光・スポーツ相とスームサック文化相はポストを交換し、チャイヤ農業・協同組合副大臣は解任する見通しだという。

一方、野党の民主党のチャルームチャイ党首は、連立入りのうわさを再度否定した。党内で協議したこともないという。

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