映画『ラスト』誤射事件、武器担当者に禁錮1年半

映画『ラスト』誤射事件の武器担当者ハンナ・グティエレス=リード(26)に、過失致死罪で1年半の禁錮刑が言い渡された。2021年10月、同作の撮影現場でリハーサル中、主演のアレック・ボールドウィン(66)が手にしていた銃の誤射により、撮影監督のハリーナ・ハッチンスさんが死亡した件で、先月過失致死罪で有罪となっていたグティエレス=リードに15日(月)、ニューメキシコ州サンタフェの裁判所で量刑が伝えられた。

同州の女性刑務所での1年半の服役を命じられたグティエレス=リードは、法廷で用意していた声明を読み上げ、「まず何よりも、この悲劇が起こった日以来、ハッチンスさんの遺族や友人、同僚の方々を想い心が痛んでいます」といい、同撮影監督は「インスピレーション」だとした上で「彼女があまりにも早く命を失ったことを理解しています。皆さんが平穏を見つけられるよう祈っています」と続けた。また、『ラスト』の仕事を受けた時は「若く、考えが甘かった」と認めている。

グティエレス=リードは、過失致死罪では有罪となったものの、証拠改ざん罪に関しては無罪となっていたが、弁護団は有罪評決を不服とし、すでに控訴する構えを示している。

一方でハッチンスさんの遺族側の弁護士は、今回の判決に満足しているとした上で、今後もハッチンスさんの死の責任を負う全ての人が法的に裁かれるよう責任追及を続けて行く意向を明らかにした。

また同作でプロデューサーも担ったアレックも2件の過失致死罪に問われており、7月に裁判が行われる予定となっているが、本人は無実を主張しているものの、有罪となれば最高禁錮1年半が言い渡される可能性がある。

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