門前町を彩る花家体 日光二荒山神社の「弥生祭」宵まつり

神橋の上で行われた手打ち式

 【日光】日光二荒山神社の例祭「弥生祭」の宵まつりが16日開かれ、東西11町の花家体(やたい)が市街地を練り歩き、春を迎えた世界遺産「日光の社寺」の門前町を彩った。

 祭は奈良時代に始まったとされる例大祭で13~17日に開かれる。16日の宵まつりは市観光協会が主催。午後に全11町の花家体が集結し神橋方面におはやしを奏でながらパレードを行うと、多くの観光客が集まり見物する姿が見られた。

 その後、同神社や福田富一(ふくだとみかず)知事、粉川昭一(こなかわしょういち)市長、各町代表者らも参列して神橋で式典と神事が行われ、橋の上で男体山を拝礼後、各町の繁栄を願って「日光締め」と言われる独特の「三三一拍子」で厳粛に手打ちをした。福田知事は「本県の豊かな歴史文化の中心は日光。県としても情報発信を通じてもり立てたい」とあいさつした。

 弥生祭最終日の17日は同神社境内への花家体の繰り込みが行われるほか、世界遺産登録25年を記念し同神社のみこし3基が初めて渡御の際に神橋を渡る。雨天の場合、渡御を中止し、神事のみ行う。

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